話題沸騰中のおばあちゃん&孫コンビ
いま、「おばあちゃんヒス構文」なるものをうまく体現した動画が大バズりしている。
そもそもヒス構文とは何かというと、2023年1月にお笑いコンビ・ラランドのサーヤがYouTubeで配信した「お母さんヒス構文」という言葉が元になっている。サーヤいわく「お母さんが論理を飛躍させたり論点をすり替えヒステリックな語気を伴うことで相手に罪悪感を抱かせる構文」のこと。
この言葉は若者を中心に大ウケし、「JC・JK流行語大賞2023」の「コトバ部門」第2位にランクインするほどポピュラーなものになった。
さて、今回バズっているのは「みよちゃんに叱られる」というアカウント。プロフィールには「94歳(和と婚礼の専門家)と24歳(社会人)の70歳差コンビ!イケてる人になるための知識を配信してます!」とある。
こちらのアカウントは6月22日までに「おばあちゃんヒス構文 #ヒス構文 #tiktok教室 #飯田美代子 #みよちゃんに叱られる #モテるオトナ塾」というテキストとともに、「知らないと失礼!?間違ったご飯のよそい方」という動画を投稿。
動画は、孫の〝なおくん〟が祖母の〝みよちゃん〟に山盛りご飯が入った茶碗を渡すところからスタートする。みよちゃんは「ありがと」と受け取るものの、「まって、このご飯1回でよそった?」となおくんに確認。なおくんが「そうですけど」と悪びれず返答すると、みよちゃんは「え? じゃあ何? 私がよぼよぼだって言いたいんだ?」といきなりケンカ腰に。続けて「ご飯を1回でよそうのは亡くなった方に備える盛り方」とためになる知識をなおくんに教えたあと「それで渡すって。人を亡くなった人みたいに扱って、私は遺体みたいによぼよぼってこと?」と畳み掛ける。さらに「私なんか早くお墓に入っちゃえばいいんだ」と見事に論点をすり替えてみせるなど「ヒス構文」を体現したのだった。
「おばあちゃん時代への適応力高すぎるw」
さらにみよちゃんは「どんなに少なくよそうときも2回に分けてよそうとOK」と正解を示したあと「1回でよそうってそういうことだもんね? 老害で94歳まで生きて迷惑だと思ってるんでしょ?」となおくんをさらに追いつめる。そして「これが最後の食事だからいっぱい食べろってこと?」とご飯が山盛りなことを責めたあと「亡くなったときに山盛りご飯を供えるのはそういう意味」「昔はお米が貴重だったから、誰かが亡くなったとき『せめてこの世の最後にはおなか一杯白いご飯を食べてほしい』という意味から」とまたもためになる知識をぶちこんだのだった。
最後にみよちゃんは「早くおなか一杯食べて消えろってこと? 私が土に返ってお米の肥料になっちゃえばいいんだ」とパンチの効いたヒス構文をダメ押しで繰り出し、「それでなおくんは農家になって大儲けすればいいじゃない! 私の遺体で出来たお米でミシュランとらせてあげるから待ってて?」とシュールすぎるオチをつけていた。
この面白くもためになる素晴らしい動画は、投稿された途端にTikTokのみならずX(旧Twitter)などで拡散されるなど大バズり。SNSでは「ご飯でここまで広げられるのすげえだろw」「おばあちゃん時代への適応力高すぎるw」「長台詞よく覚えたな」といった賞賛が相次ぎ、6月28日現在、TikTok動画は投稿から6日で231万回再生と大バズりしている。
ウィットに富んだ笑いのなかにマナーや知識をしっかりと織り込んだ「みよちゃんに叱られる」、今後も要注目だ!
@miyochannishikarareru おばあちゃんヒス構文 #ヒス構文 #tiktok教室 #飯田美代子 #みよちゃんに叱られる #モテるオトナ塾 ♬ オリジナル楽曲 – みよちゃんに叱られる
※動画はみよちゃんに叱られるTikTok『@miyochannishikarareru』より