歴史は古いがSNSプロモーションも最強
いま、カップヌードルがバズっている。
カップヌードルといえば、『日清食品』が提供する世界初のカップ麺。日本人なら誰しも一度は食べたことがあるだろう、言わずと知れた国民食だ。当時の社長でチキンラーメンの産みの親でもある安藤百福が、1966年に欧米視察に行ったとき、現地のスーパー店員がチキンラーメンを小さく割り、紙コップに入れて食していたのを見つけ、それをヒントに開発開始。様々な難題をクリアし、1971年9月18日から発売された。
いまから50年以上も前からある元祖中の元祖……「さぞお堅いんでしょう?」と思いきや、そうではない。他企業では決して器用しないだろう芸人やクリエイターを起用したテレビCM、おそらく採算度外視(!?)で制作している「オリジナルグッズ」をポストし続けるX(旧ツイッター)など、Z世代にも刺さり続けるプロモーションを展開しているのだ。TikTokでも当然のごとく、100万回再生を連発している。
満を持してCM起用されるなかやまきんに君
バズっているのは主に、テレビCMの映像にTikTokらしい見出しをいれたもの。例えば、ゴマの香ばしさがタマらない『カップヌードル 坦担』のCM『ザクザクコリコリ 篇』。SNSとの相性抜群のなかやまきんに君が起用され、約30年前に流行した栄養ドリンク『ダダン』のCM「ダダーン ボヨヨン ボヨヨン」をオマージュし話題となったが、TikTokでも270万回再生を達成(2023年12月現在)。
コメント欄も大盛り上がりで、
「元ネタ分かるの辛い」
「懐かしいネタw」
と当時を知る世代や、
「これずっと友達 学校で言うてる」
「お父さんがこれ見て懐かしー!って言ってたわw」
という若者のコメントまで老若男女が大絶賛しているのだ。
ほかにも、謎肉、イカの“具材まみれシリーズ”の『カップヌードル「具がスキスー 篇」』は、シュールでかわいいイラストで描かれた具のダンサーたちがひたすら踊っているアニメーションだが、こちらも260万回再生を突破。“具材まみれシリーズ第二弾”の『カップヌードル「続・具がスキスー 篇」』も190万回再生超え。今夏の『カップヌードル「夏は食っとけシーフード 篇』も360万回再生とどのCMもM(100万)連発なのだ!
もちろん、TikTokだけの爆笑必至バズ動画がアップされているので、ぜひ公式アカウント(@cupnoodle.jp)をチェックしてほしい。元祖にして前衛って、もはや最強では?
@cupnoodle_jp 『担担』出た、それだけだ。
※動画はカップヌードル公式TikTok『@cupnoodle_jp』より