テレビアニメはフィリピンで作られている
いま、フィリピンの偽ワンピースがバズッている。
日本が世界に誇る『ONE PIECE(ワンピース)』。主人公・ルフィが海賊王を目指しながら仲間とともに成長していく、ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）を巡る海洋冒険譚だ。日本での人気は言わずもがな、22年に公開された映画『ONE PIECE FILM RED』の全世界興行収入が319億円、23年８月31日にNetflixで世界同時配信をスタートした実写版は、Netflix週間グローバルTOP10(英語シリーズ)にて1位を獲得するなど、いまもっとも世界をワクワクさせる作品となっている。
フィリピンでも強い人気があり、漫画やアニメはもちろん、フィリピンのファッションブランド「OXYGEN」とのコラボやワンピースレストランなど、その熱狂ぶりは各国に引けをとらない。テレビアニメが『東映アニメーション フィリピン』制作、つまりフィリピンで作られていることも話題となった。
小さい麦わら帽子の首無し男、刀を持ったバンダナ男……
そんな国民的人気を誇るなか、今回の動画なのだが……。Chedie G!(@chediegabardaa)というアカウントがアップした動画には驚愕の偽ワンピースキャラの造形物が次々と映し出されている。
冒頭は、妙～に黒いウソップと思しきバンダナ男、その横にはチョッパーと思しき誰も見たことない新種生物。
黄色い船体の上には、小さめの麦わら帽子を被ったルフィらしき首無し男が親指を立て「グッ」。ご丁寧に映像をズームにしたり引いたりしてドンッ感を演出してるのが憎い。
右隣にも誰か立っているが、ゴーイングメリー号に似た船首（真っ青だけど）で見切れているのが残念だ。棒線で描かれた顔がニッコニコなだけに、惜しい（偽ナミ……ですか？）。首無し男の左隣を映すと、バンダナに月光仮面みたいな仮面をつけた男が立っているが、刀を持ってるからたぶん偽ゾロでしょうね。
その奥にはグレーの学ランに身を包み、前髪で顔の半分隠した鬼太郎……いや偽サンジでしょうね。
すべてのリビドーから解き放たれた穏やかな顔をしていて、そのことからもサンジか疑わしい。さらにその横には頭に手を当てだら～んとしてる妖精が……妖精⁉ そこで動画は終わっている。
気になってもう一度、動画をチェックすると、船の帆あたりにマンガの表紙で使用されているロゴがそのまま使われていたり、ルフィの胸の傷がほぼ「#」で表現されていたり、何やら奥にはキティちゃんっぽい何かがいたりと、もう何度見てもツッコミたくなる仕上がりなのだ。
ここがどこかの国か、または地域かは特定できなかったが、説明欄を見るかぎり恐らくフィリピンなのだろう。しかし、そんなことはお構いなしに、コメント欄はパチモン感へのおもしろツッコミの嵐。
「ずっと琵琶湖らへんで冒険してそう」
「海賊版ワンピース？」
「サンジ学ランで草」
「ルフィの胸の傷が網焼きハンバーグなんよ笑」
「私の母国なのしんどいｗｗｗｗｗｗ」
「トットランドの住人ものってる」
など、大喜利状態になっている。確認したわけではないが、公式が許可したものではないだろう……そんなハズがない！ こういった海賊のパクリ問題は当然違法だが、存在そのものが「偽物です！」と謳っているクオリティで、コメントを寄せる熱心なワンピファンもおおむね楽しんでいる様子。イケナイコトとは思いつつ、何度見ても爆笑してしまうのだ！
@haoshorts #Meme #CapCut one piece bình dương #onepiece #meme ♬ nhạc nền – Ba anh em Sóc Trăng
※動画はChedie G!『@chediegabardaa』より
