PPAPでの世界的バズから約7年
いまピコ太郎が、また世界的にバズっている。
ピコ太郎といえば、2016年に『PPAP』で世界が知るスーパースターになったのは記憶に新しいところ。軽快なリズムと、ペンとパイナップルとアップルを合体させた「ペンパイナッポーアッポーペン」という謎フレーズ、そしてヒョウ柄&グラサン&パンチパーマといういで立ちでクセになる人が続出。SNSを通じてじわじわと拡散していったが、その極めつきは、これまた世界的スーパースターのジャスティン・ビーバーがお気に入り動画として紹介したこと。これまで知る由もなかった海外のVIPたちにも “見つかった”ことでカバー等の関連動画を含め、再生回数は2億回を突破。『PPAP』を発表した約2カ月後には、世界134カ国で配信リリース。米音楽チャート誌『ビルボード』でもランクインするなど、社会現象ともなったのだ。
当時は日本のメディアに引っ張りだこだったピコ太郎だが、今度は何でバズっているのか――。それは、TikTokの顔エフェクトだ。
ピコ太郎×顔加工がバズるワケ
たとえば、『ピコ太郎(PIKOTARO)公式』(@pikotaro2016ppap)が、2023年11月25日にアップした動画。『Ghibli filter』という自身の顔をジブリ風のキャラクターに加工してくれるアプリを使用すると、『天空の城ラピュタ』に登場するムスカっぽい(が絶妙に違う)キャラクターが登場。1M(100万回)再生を記録。さらに『キューティパイ』(目が少女漫画風にキラキラ)と『ハイパーフェイス』(眉毛が下がり、とにかく口が大きくなる)という面白系加工した動画では3.6M再生を達成するなど、顔の加工芸での強さを見せつけている。
もちろんコメント欄も大盛り上がりしているが、なんとそのほとんどが外国語。しかも大半を占めるのは「kizaru」というコメント。これは、世界的人気漫画『ONE PIECE』に登場する海軍大将・黄猿のこと。顔は名優・田中邦衛がモデルとなっているが、黄色いスーツとサングラスといういで立ちがピコ太郎に似ており、海外ファンが熱狂しているのだ。
ピコ太郎自身もそれを見逃さず、ワンピース風キャラクターに加工される『AI One Piece』を使用し、「黄猿になるかな?」というコメントとともに投稿。5.3M再生を記録し、コメント欄も、
「kizaruuuuuuu」
「ボルサリーノ(黄猿の本名)とクレヨンしんちゃんの園長÷2」
など、世界各国から黄猿に加工されることを願うコメントばかり。
はたして、どのワンピースキャラになったのか、は実際の動画を観てほしいが、再び顔加工で世界をバズらせるピコ太郎。いまのところ、これらの動画にジャスティン・ビーバーは反応していないが、また誰かに見つかればPPAPを超える社会現象となりそうだ。
@pikotaro2016ppap 黄猿になるかな?#ワンピースキャラになれるエフェクト #ワンピース ♬ ウィーアー!(20周年記念スペシャルCover) [能力覚醒Remix] – BATTLE ISLAND !
※動画はピコ太郎(PIKOTARO)公式TikTok『@pikotaro2016ppap』より