【アーティストリーグ2023 ボーイズステージ1位】VELLE.J インタビュー/共同生活を送る関西若手No.1の5人組「メンバー脱退もあったけど『やめられへん!』と何クソ魂で再始動しました」
優勝賞金1000万円! 次世代アーティストの日本一を決める国内最大のアーティストバトル大会「アーティストリーグ」。今年7月から予選が始まり、10月に最終投票が行われ優勝者が決定、11月22日に各ステージの1位と優勝者、そしてスペシャルゲストの優里やAKB48によるライブが東京ドームシティホールにて開催された。今回はボーイズステージの1位に輝いたVELLE.J(ベルエージェー)にインタビュー。関西ノリが心地よい素顔に迫った。
作詞作曲、振り付け、衣装、すべてセルフで
ーー専門学校の仲間や友人で結成したそうですね。
TAICHI 元々、僕とYUSUKEを含めた今とは違う5人で、当時の同級生と後輩で、僕だけ専門学生ではないんですが、5人でデビューしたんです。それで6年くらい活動して3人が脱退して、去年7月31日に3人が加わって、再結成して再始動しました。3人も音楽の専門学校出身で、またもや僕だけがまったく関係ないんです(笑)。
KAZUKI リーダーになるために入ってくれたんやんな。
ーー専門学校はダンスですか?
KAZUKI FUMIYAとKENTOはダンスで、僕はその姉妹校の音楽科で、YUSUKEもまったく別の音楽専門学校出身です。僕らはダンスをそんなに踊るグループではないので、FUMIYAとKENTOはダンサーからいきなりシンガーに転身したんです。
ーー音楽性は合っていましたか?
KAZUKI FUMIYAとKENTOを誘う前に、3人でいろんな音楽の方向性は絞って話し合いで決めました。そこから「こういうことやりたいねんけど」と2人を誘ったんです。
ーー全部みなさんでやっているんですよね、作詞作曲、衣装、振り付けも。
KAZUKI できれば事務所がやってほしいですけど(笑)。そらあね、できればねえ(とマネージャーの方を見る)。
TAICHI でも詞は自分たちの言葉で書く方が伝えやすいので、詞はみんなで書くようにしています。最近はFUMIYAが作曲を始めて、ドハマリして、自らプライベートの時間で趣味で曲作りしています。
FUMIYA めちゃめちゃハマりました。普段仲間内では喋るんですが、あまりそこまで人と話す方でもないので、それが曲を作るってなると、自分の想いを音に乗せると楽しいんです。それでハマりました。
ーー才能が開花したんですね。
FUMIYA はい、これからもっと開花させたいです。
TAICHI 「はい」(笑)
最年少メンバーの天然ぶりがかわいい
ーーほかのみなさんも意外な素顔がありそうだなと思いますが、いかがでしょう?
TAICHI KENTOは筋肉質で、筋トレも一番していて男らしく見られるんですが、いちばん赤ちゃんみたいな。
KENTO どういうこと(笑)。
TAICHI 最年少なのもあると思うんですが、日本語があまり上手じゃない日本人なんです。
KENTO そうなんですよ。
ーーたとえば?
TAICHI めちゃくちゃあるんですけど……えーっと……。
KENTO 言いまじめ……っいい間違え。
TAICHI (食い気味に)これです(笑)。
KAZUKI たとえば店の名前が書いてあるラーメン屋さん、店名が看板に書いてあるのに、思いっきり間違えるんです。書いてんのに読まれへん。
ーーどういうことですか(笑)。
KENTO そのとき疲れてたんですよ。全然知らん名前言ってました。
KAZUKI 疲れてても書いてあったらなれへんねん。
KENTO そう見えたんですって(笑)。
KAZUKI そういうのがほぼ毎日あります。
ーーほかにはどんなおもしろがありますか?
KAZUKI 僕らもおもしろで売ってないからなあ。クールで売ってます。
TAICHI ちゃうやん。いちばん喋るやろ。出身もほんとうにバラバラですし。
ーーみなさん全員が関西というわけではないんですね。
TAICHI そうなんです。僕が生まれも育ちも大阪なんですが、KAZUKIは出身は静岡で大阪育ち。KENTOが福井で、YUSUKEが和歌山、FUMIYAが広島です。だから僕とKAZUKIとYUSUKEは大阪色が強いんですが、2人はまだ地元のおっとりした感じが残っているので、まだついてこれてないかも。
KAZUKI ラグがすごいからな。僕ら5Gやけど。
KENTO ぼく2Dです。
メンバー 2D!!!(笑)
YUSUKE 画面から出て来られないんです。
KENTO いまのわざとですからね。
3人脱退に「解散の文字も浮かんだ」
ーーファンの方も、みなさんのこういったやりとりが好きなんですよね。
TAICHI 喜んでもらってると思います、こういう面も。
ーーいま5人は雰囲気がいいですが、最初に3人が脱退したときはどんな心境でしたか?「これからどうしよう」と。
TAICHI どうしよう、どころじゃなかったですね。真っ暗です。最後2人になったので、グループ続けられへんかなと、解散という文字が浮かんだくらいやったんですが、KAZUKIを誘ったら「もう一回復興させよう」と、再出発の意思を沸かせてくれたんです。だから気持ちはV字でした。
ーーやめようという選択肢はなかったんですね。
TAICHI なかったことはないですが、それよりも、「やめられへん」という気持ちが強かったんです。なにクソ魂があったし、やめたら負けな気がして。
ーーそれで再出発となり、自分たちでほとんど手掛けて。自分たちでやることの醍醐味と、一方で大変なことはありますか?
TAICHI 大変なことは制作時間がかかってしまうことですが、それよりも、気持ちが乗って自分たちの言葉で伝えられることが、より一層力が入ります。それがセルフの良さですね。
ーーTikTokでバズったことはありますか?
KAZUKI グループで「超Chocolate」という楽曲があるんですが、それはほんとうにみなさんに受け入れてもらうためだけに作った楽曲と言っても過言ではないくらいキャッチーな曲で、応援しているファンのみなさんのことを「チョコレート」にたとえてリリックとして入れて、今年のバレンタインのときにTikTokの企画をやったんです。楽曲を使ったフリをみんなにあげてもらうと。今の時点で55万回再生かな。たくさんの方に聴いていただけたんじゃないかなと思いました。
あと僕らのハッシュタグ「ベルエージェー」が700万回くらいで。僕ら関連を集計したら、トータルで1000万で、ここ1年半で知名度がだいぶ上がった感じがします。
共同生活と全国での路上ライブ
ーーここ1年で伸びている理由はなんでしょう。
KAZUKI 観ていただけるように、聴いていただけるように、を要所要所におりまぜて、必ず反応したくなるような仕掛けを作ってきました。僕らは大阪の人間と言っていますが、活動は全国を目指しているので、いまは住み込みで名古屋に行っているんです。半年間かけて福岡・名古屋・東京ってまわっていくんです。
TAICHI 路上ライブを現地でして、単独ライブをライブハウスでするというのを掲げて。
KAZUKI そういうことを定期的にやっているんです。
TAICHI 路上ライブの動画をファンの方があげてくださるので、それが何個かバズったりして。カバー曲もオリジナル曲も両方ありますが、それが初めての人に届いて路上ライブを観に来てくれたりとか、ファンになってくれることもあるので、あげてくれることが拡散につながると思います。
ーー住み込みというのはどういうことですか?
TAICHI 家を1ヶ月半契約で借りて、5人で住んで、毎日路上ライブをやって。ちょこちょこ大阪に帰ってライブやったり。
KAZUKI いま24時間一緒にいるんです。
ーー「このメンバーのトイレの使い方がイヤだ」みたいな不満があったら、いま、ぜひ。
KAZUKI (FUMIYAを指差し)長いです。
TAICHI けど、風呂はめっちゃ早いんで。
TAICHI・KAZUKI プラマイゼロ。
ーーそんな(笑)。
FUMIYA 風呂よりトイレが長いですね。トイレでいうと、僕は座ってするタイプなんですが、便座が全部上がっているのが気になる……!
KAZUKI 嫁か!(笑)
TAICHI ひとつ全員に言えることなんですが、部屋セットのスプレーをみんな洗面所の前で振るんですが、鏡とか壁とかがベタベタになって、入居日と退去日でベタベタ度がまったく違うんです。
KENTO ちなみに俺は、風呂場でしてる。
TAICHI えらい!
KAZUKI ちなみに言うと、俺は「たいちゃん(TAICHI)気にしてるやろうな」って思いながら振ってる。
TAICHI (笑)みんなO型なので、基本大雑把なんです。でもおのおののこだわりはあるので。
KAZUKI 掃除のポイントとかこだわりポイントがいろいろあって、気づかぬ間に誰かが何かをやってる。ただ僕らも上3人は三十路なのでね、この年になって男5人で生活するようになるとは思ってなかったんですけどね。
最年少メンバーのマイペースぶりがかわいい
ーー好きなアーティストはいますか?
KAZUKI LDHのみなさん、スマイルアップの方々とか。
TAICHI LDHさんの楽曲はカバーさせてもらっていて「こんなかっこいいグループ以上に」という意識ではあります。
ーーアーティストリーグに参加して、印象的な出来事はありましたか?
TAICHI ありました。グループリーグからセミファイナルに上がるときに、大事な投票が終わる瞬間、KENTOはお風呂入ってました。
KENTO ちゃんと見てましたよ! お湯に浸かりながら。
TAICHI 僕ら4人は配信してるんですよ! ファンの方と「あと1分や!」とかやりとりしながら。(KENTOを指差し)風呂入ってました。
ーー(笑)なぜそのタイミングで入ったんですか?
KENTO えっとね……その日が風邪を引きそうなくらいびしょびしょになったんです。
KAZUKI ダンスのインストラクターイベントがあったんです。僕も一緒にいて、その帰り道に一緒にびしょびしょになったんですよ? 帰って僕はそのまま配信したんです。そしたら全然配信に入ってこおへんくて、風呂入ってた(笑)。
KENTO 運動量がほんまにすごくてめちゃくちゃ汗かいたんですよ。で、着替えも持ってきたんですけど、土砂降りの雨でダメになっちゃって、でも汗の上にビッショビショのTシャツを着て帰るんですけど、「あかん、風邪引きそう」って思いながら帰ってて、「ちょっとこれ……風呂入らなちょっとヤバい……」って。
KAZUKI (笑)そこで風呂が優先順位のいちばん上に持ってくるってことがすごいもん。
KENTO 体が気持ち悪いままソファとかに座りたくなさすぎて……着替えるなら脱いで風呂入って、さっぱりした状態で、座りたいな……って。
KAZUKI でもおまえ風呂で浸かりながら見てたんやろ!(笑)
KENTO ちゃんと見なあかんなと思って! 一瞬も逃したらダメやなと思って!……見てました(笑)。
ーーじゃあ喜びは分かち合えなかったんですね。
YUSUKE 30分遅れです。
KENTO はい(笑)。
ーー最後に、今後の目標を教えてください!
TAICHI アーティストリーグで敗退という結果に終わった中で、アーティストリーグの関係者のみなさまが、VELLE.Jが敗退になったことを後悔するくらい、めちゃめちゃ大きくなりたいなという意志が芽生えました。
ーーありがとうございました!
@velle.j_official VELLE.J 共同生活1日目🏠#ベルエージェー#vellej #福岡 #共同生活 ♬ rhythMUSIC (2023 Remaster) – VELLE.J
※動画はVELLE.J公式TikTok『@velle.j_official』より