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「ここまで来た」成功者の
自慢話?と思いきやww

スタートアップ企業の社長っぽい男が……

 いま、「ここまで来た男」がバズっている。

 発端はTwitterのインフルエンサー滝沢ガレソさんのツイートだった。
「【偉業】ついにここまで来た男、あらわる」
 とのコメントで紹介された、7月12日に投稿された動画の内容はというと、金髪ツーブロックにヒゲの、丸いサングラスをかけダブルのチェックスーツを着たなんらかのスタートアップ企業の社長風情な男性が、なにやらビルのデッキを颯爽と歩くところからスタートする。

「お金も能力も何もないところからここまできた男」
 と題された動画で、男性はデッキのガラス手すりにもたれかかり、身振り手振りを交えてこう語る。

「お金なんてもちろんなかったし、人脈も、能力すらなかった。でもあるとき人に言われたんですよね。おまえそのまんまじゃなにも変わんねーぞって。ずっと考えた。俺に何ができる? このままじゃいけない。なんとかしなきゃ。でもぜんっぜん出てこなくて。それでも、自分にしかできないことってなにかあるんじゃないかなって思って。考えて考えて、気づいたら今……」

「なーんにもない……」

「……けっこう……ポジティブに、いるんだけど……ほんっとヤバい……」

 ユーザーは途中まで見て思ったはずだ。「また、どこかのスタートアップ企業の社長風情が、中身のない成功譚を語るつもりだな」と。だが話が思ってもいない方向に着地したことで、コメント欄は大喜び。

「よくある成功した話か思って真面目に聞いて吹いたw」
「センスがやばい。そんな切り口があったとは…」
「成功してへんのかい!」
「結局何もないwwwww」
「もう今年はこれ以上面白い動画はないかもしれないwwww」
「VANS履いてるの気付いた瞬間から?!ってなったらやはり(笑)」
「おしゃれに着こなして見えるけど最後の一言で安く見えた笑」
「成功者っぽいカメラワークwwwwww」

 好感度の高いキャラクターに魅了されたユーザーたちが、現時点で300万回に達した再生回数の後押しをしたようなのだ。

かつては「エクストリーム撮影動画」のパロディで人気に

 この動画の投稿主であるデニーロ/リバカンさんだが、昨年まではENIKI/DENIROとして活動。当時の動画の内容は主に、iPhoneを使って巧みにエクストリームな動画を撮る……というかっこいい撮影方法を披露しているのかと思いきや、豪快にiPhoneをぶん投げたり、自転車でふんずけたり、サッカーボールと間違えて蹴ったり、意味ありげに台車に乗せてそっと動かしたり……と、やはり“ショート動画でよく見かけるかっこいい動画のパロディ”という内容だった。

 そんなデニーロ/リバカンさんが現在のスタイルになったのは、今年3月31日の動画から。
 おなじみのサングラス姿でセスナを前にパイロットを自称し「飛行機が怖いあなたへ」と、それっぽく語りかけ「いちばん大事なこと」「皆さんは飛行機が怖いんじゃない。飛ぶことが怖いんです。飛ばなければいい」とキリッ。
 その後も、ビットコイン成功者や人工知能創設者、株で儲けている人、石油王とさまざまなうさんくさそうなジャンルに手をつけ、7月17日の最新動画では、「全国のママから予約殺到の育児セミナーを開催する男」に扮している。
 オチはわかっちゃいるのものの、それっぽい立ち振る舞いとそれっぽい撮影方法で楽しませてくれるデニーロ/リバカンさんが、次はどんなジャンルに扮するのか、期待したい!

@deniro1gou 俺はここまで来た #リバカン #デニーロ ♬ オリジナル楽曲 – デニーロ/リバカン

※動画はデニーロ/リバカン公式TikTok『@deniro1gou』より

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