開設と同時に680万フォロワー
7月21日、ジョニー・デップが2ヶ月ぶりにTikTokを更新し、バズっている。
ジョニー・デップといえば説明不要な世界的スター俳優。90年代に『シザー・ハンズ』や『ギルバート・グレイプ』、00年代に『チャーリーとチョコレート工場』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』、近年では『アリス・イン・ワンダーランド』などを世界的ヒットに導くなど、四半世紀以上もトップに君臨するハリウッド俳優だ。
そんなスターがTikTokに降臨したときも、アメリカ全土が熱狂。2022年6月6日、「たまに俳優」とのプロフィールが書かれたアカウントを開設するや、すぐに680万人以上のフォロワーを獲得したことで話題となった。
現在までで5140万再生を記録している昨年6月8日投稿の初めての投稿は、デップの活動やファンの姿を断片的に映したドキュメンタリータッチな動画で、ファンに向け、
「私たちはどこにいても一緒で、すべてを一緒に見てきました。あなたが気にかけてくれたから、私たちは一緒に正しいことをしました。そして今、私たちは皆一緒に前進します」「ありがとうと言う以外に、ありがとうと伝える方法はありません。だから、ありがとう」
と、感謝を重ねるコメントを添えている。
このタイミングでのアカウント開設、そしてファンへの心からの感謝の背景には、元妻で女優のアンバー・ハードとの泥沼裁判がある。
2015年2月に結婚した2人だが、翌年5月にはハードがデップからのDV被害を訴えながら離婚申請、8月に離婚が成立したと同時にDVについて示談も成立していた。同時に、「結婚生活について明かさない」という秘密保持契約も結んでいたが、2018年、ハードが米タブロイド紙『ワシントン・ポスト』に、デップからのDV被害を匂わせるコラムを発表したのだ。ここから、デップの長い戦いが始まったのである。
元妻との泥沼裁判に勝訴
これにデップは、名誉毀損で提訴。デップ側から、デップに殴られたと主張するハードの顔のアザはフェイクであることや、ハードが投げたボトルで指を切りケガをしたこと、結婚式の日にMDMAを摂取しハイになっていたなどの主張や、ハード側からは初めて暴力を振るわれたときの詳細や、嫉妬深い性格、ドラッグや酒で攻撃的になることなど、お互いにそれぞれの暴力に関する主張が語られた。結果は、デップ側の敗訴。映画『ファンタスティック・ビースト』を降板するまでに至ったのだ。
しかし昨年4月にふたたび名誉毀損裁判が始まると、ハード側の証言や証拠の捏造が発覚し、デップが勝訴。ハードは損害賠償の支払いを命じられることに。
彼のキャリアを賭けたと言っても過言ではない裁判を経てのTikTok開設には、感慨深さを感じざるを得ない。
さて、最新動画のデップは、モノクロの世界で、
「基本的に年のカウントダウンを書く必要性を感じたとき、私はちょうど5年目に入ろうとしていたので、そこに5を書きました……」
とつぶやくように語るという内容。
これにコメント欄は、
「オーディオブックを作ってほしい!『パイレーツ・オブ・カリビアン』のノベライズを読んでいるのを聴いたら、死にそう」
「彼の声は魔法だ」
「私はただ、ソファで飲み物を手にして何時間もあなたの話を聞いて、落ち着きたいのです」
と、うっとり聞き入るファンが盛り上がり、
「何もわからなかったけど愛してる」
といった素直なコメントも混在しているが、どちらにせよデップの魅力を満喫しているようだ。
「たまに俳優」なんて言わず、これからも積極的に映画で活躍する姿を見せてほしい!
@johnnydepp @Castle Fine Art ♬ original sound – Johnny Depp
※動画はJohnny Depp公式TikTok『@johnnydepp』より